ヘッドマウント iPod


初代の iPod nano を使っていたが、昨年11月に Apple からリコールが発表されたため交換を申し込んだ。リコールの理由は、以前から言われていた内蔵電池に発熱の危険性があるためで、リコールによって電池交換になるのか他のモデルとの交換になるのかについて事前の発表は無かったが、戻ってきた iPod は最新の iPod nano (第6世代モデル) だった。
以前からコードレスのヘッドフォンが欲しいと思っていたが、今回思わず手元に iPod nano (6th) を入手できたため、ヘッドフォンに iPod を取り付けて「なんちゃってコードレスヘッドフォン」にしてみた。
……といってもただケーブル切り詰めただけなんだけどね。


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AKG K270MkII

使っているヘッドフォンは AKG のモニター用ヘッドフォンの K270MkII。結構ゴツくて、外で使うには少々気が引ける外見なのだが、そこはご愛嬌ということで……。


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■ ショートケーブルの作成

AKG のヘッドフォンは、コードが片出しでヘッドフォン本体から外れるものが多い。K271MkII には2mぐらいのストレートケーブルと1mぐらいのカールコードケーブルが付属している。ケーブルの端子は XLR ミニキャノンと呼ばれるタイプの端子でヘッドフォンに接続し、ミニピンジャックで AV 機器に接続するタイプ。本来ならコネクターを買ってきてケーブルを作成するべきなのだが、ストレートのケーブルは使っていなかったのでこれを切断する。

コードの中は赤、黄色、白のケーブルが入っているので、切り詰めてハンダで接続。お互いにショートしないようにビニールテープで絶縁したうえで熱収縮チューブで覆うという作業。切ってつなぐだけなので、ハンダさえ使えれば非常に簡単。
出来上がったコードは、20cmぐらいのもの。実はこれだと少し長い。ここみて自分もやってみようと思った奇特な方は、もう少し短い感じにした方がいいと思う。


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■ セッティング

このコードをヘッドフォンに装着し、iPod のクリップでヘッドフォンのベルトを挟んで留めれば完成。K271MkII の場合は装着時にヘッドバンドが動くので、多少遊びを持たせてケーブルを取回した方が良い。写真の状態だと少しケーブルが長過ぎて、装着時に左肩にあたってしまう。

装着するとこんな感じになる。ディスプレイを見ながら iPod の操作が出来なくなってしまったが、アルバムを流して聴いたり、シャッフルで聴く場合には問題ない。曲の送り戻し、一時停止、再生、ボリュームの調整はディスプレイを見ずに操作する事もできた。


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■ まとめ

今回期せずして手に入った第6世代 iPod nano は、非常に小さくて、大型のヘッドフォンをつなぐとすごく見た目のバランスが悪い。AKG なんかケーブルがアレだし、牛刀を持ってなんちゃら、ってやつを地でいく感じになる。iPod をヘッドフォンにマウントする事で、ケーブルを気にせず動く事が出来るのは非常に快適でした。