Google Insync を使ってみた
今までクラウドサービスは Dropbox の無料版 (2GB) をメインに使っており、主に iPad, iPhone とのデータのやり取り、仕事先へのデータの受け渡し、Mac, Linux 等の設定ファイルの共有にと便利に使ってきたが、さすがに手狭になってきた。
Dropbox の有料スペースを購入しようかと考えていたが、結構高く、どうしようか悩んでいた所に Google Insync (http://www.insynchq.com/) というサービスを見つけた。
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■ Insync と他のクラウドサービス
ちまたで良く知られている各種クラウドサービスの追加容量の価格は次のようになっている。
- Dropbox
- 2GB: 無料
- 50GB: 99 USD / 年 (9.99 USD / 月)
- 100GB: 199 USD / 年 (19.99 USD / 月)
- SugarSync
- 5GB: 無料
- 30GB: 5250円 / 年 (420円 / 月)
- 60GB: 8400円 / 年 (840円 / 月)
- 100GB: 12600円 / 年 (1260円 / 月)
- iCloud
- 5GB: 無料
- 10GB: 1700円 / 年 (無料容量あわせて15GB)
- 20GB: 3400円 / 年 (25GB)
- 50GB: 8500円 / 年 (55GB)
- Google Insync
- 1GB: 無料
- 20GB: 5 USD / 年
- 80GB: 20 USD / 年
- 200GB: 50 USD / 年
- 400GB: 100 USD / 年
Google Insync 頭一つ飛び抜けて安い。5 USD なら円高の今なら380円程度。
ちなみにこのサービスは Google にアカウント持っている人 (gmail アドレス持っている人)であればすぐに1GBの無料スペースを使い始める事ができる。
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■ 簡単なベンチマーク
登録の方法は検索してみれば分かると思うので割愛する。
ちなみに、代金の支払いに Google Wallet が使われるので、Wallet の設定をしていない場合はクレジットカードの登録が必要になる。
とりあえず、どの程度の速度がでるのか簡単にベンチマークをとってみた。
まずは dd コマンドで10MBのファイルを作る。
[20:26:02 (screen) user@snowy] ~/Desktop $ dd if=/dev/zero of=tempfile_10MB_001 bs=1024 count=10000 10000+0 records in 10000+0 records out 10240000 bytes transferred in 0.116100 secs (88199954 bytes/sec)
これを Finder でコピーし、10MBのファイルを10個作り、テスト用ファイルとする。
計測方法は、上記の10MBx10個のファイルを格納したフォルダを、Dropbox と Insync のディレクトリにドロップしてデータシンクロ中のアイコンバッジがシンクロ済みのバッジに変わるまでをストップウォッチで計測した。
Dropbox と Insync に各3回、交互にテストを行なった。
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■ 結果
平均6.97秒 (14.35 Mbps)
- Insync 1回目: 2'13.10"
- Insync 2回目: 2'14.53"
- Insync 3回目: 2'09.70"
平均132.44秒 (0.76 Mbps)
回線の状況とかによってかなり変わると思うので、あまりあてにはならないとは思うが、Dropbox はすごい速いというのが分かる。
ちなみに、テストは J:COM の CATV 回線で行なっており、NIFTY の SPEED TEST サイトで測定したネットワーク速度は 38.369 Mbps (データサイズ2MB) だった。
ただ、Insync もこのぐらいのスピードが出れば、自分のような5MBぐらいのファイルをぽんぽん追加して行くような使い方なら特に問題はなさそうだ。
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■ 問題
うちの環境に依存したものかもしれないが、Insync を使っているときに少し問題があった。
Insync のディレクトリ内に直接ファイルをコピー (他のディスクからのドラッグ、同ディスクから Option を押しながらのドラッグ) すると、ファイル名がグレーアウトし、アイコンも白紙化してしまうことがある。このファイルは開く事ができない。
このファイルを移動しようとすると次のようなダイアログが出る。「続ける」をクリックすればファイルの移動は行なわれるが、移動した先でもファイル名はグレーアウトしたままで、ファイルを開く事も出来ない。
ファイルを消去 (command + delete) する際もアラートが出る (続けるを選べばファイルの消去は可能)。
すべてのファイルでこの問題が起きる訳ではなく、問題の起こるファイルと起きないファイルがある。
パーミッションの問題かと思ったが、問題の起こるファイルと起きないファイルで同じパーミッションなので原因が分からない。
ファイルの移動であればこの問題は発生しないので、違うディスクからのファイルドラッグ (ファイルコピー) はデスクトップに一度置いてから移動させるようにすれば回避できる。
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■ まとめ
現在、Insync は進行中のプロジェクト書類や参照しそうな文献を置く場所として使っているが、かなりいい感じだ。速度がもう少し出るようになれば、自分で作成したファイルはすべてここに突っ込んでもいいかも。これだけ安いともう少し容量を増やしてもいいかなって気になってくる。